赤い風船 大きな木

2017年12月25日(月)  晴々。
 
 

森の中で根をはる一本の木

晴れたり 雨降り 凍えそうな夜

小さな命に エサをやり

すべてを見ている大きな木

 

彼は誰のものでもない

そこで生きている者の姿を見ていた

脈をうつ音を感じてた

彼はそこに根をはる大きな木

 

寄り添うものもなく

抱きしめ合うこともない

ただ 赤い風船

流れ流れて絡まって

しばらく そばで 揺れていた

 

強い風よ 吹くな

時間よ 止まれ 心のどこかで

願っていた

 

けど

 

赤い風船 飛んでった

青空 楽しげに 舞い上がる

赤い風船 飛んでった

当てどのない旅 風が吹く

 

赤い風船 飛んでった

青空 楽しげに 舞い上がる

赤い風船 飛んでった

もう 手に届かない

 

赤い風船 飛んでった

当てどのない旅 風が吹く

 

青空に抱かれ

愛しあっておくれ

 

赤い風船

 

赤い風船