親と子


7月15日 土曜日  カンカン照り


きょうは、朝から夜までやることあり。

洗濯、掃除、

それから、美容院に行って髪を切って、

お昼に、私のアーティスト写真を
今年の春に撮影してくれた吉野さわこちゃんのお家に遊びにいって、

夜は、母親と密会。


土曜日は、わりとパワフルに動ける。
土曜日が晴れてると、素晴らしい気分。
なんでもきなさい。という勇ましさ。

あふれる。あふれる。


洗濯、掃除で朝から汗だくになってしまったけど、さらに予約した時間に遅れそうになってダッシュで、美容院へ。
それは、もう、汗びっしょりで。

到着して美容院のお兄さんに私は何度もスミマセン、スミマセン、と言いながら、汗がひくまで涼ませてもらって、いただいた水をコップ一杯グビッと飲み干して。

それでも汗がひかないから、困ったものでした。美容師さんは、汗だくのうなじの髪の毛を束ねて散髪してくださる、なんて有難いことなのだ!と、改めて感謝の念。
そしてなんだか、それがかわいそうになり、また私は、美容師さんに「こんな汗だくの髪の毛、ほんとスミマセンねぇ。」と謝る事態でした。

お兄さんは、笑わないで、「大丈夫ですよ、汗、かきますよねぇ〜。あついですもん。僕だって暑くて暑くて、ハサミ動かすだけであっちぃな〜って、たまに汗かきそうになりますもん。」と、同調パワー!

その自然な返しが、真夏の暑さを忘れさせるほどの爽やかダンディズムなのではなかろうか、と、密かに私は感動していた。

なんか6年通った美容院を変えてみて、今のお店は、3回目くらいなのだけど、今日でやっと、なんとなく、自分の汗のおかげで、殻を出て、警戒がとけてきたような気がした。


最近、いろいろ考えてて、
美容院なんて、すごい信頼の元に成り立っている職業だと、改めて思ったんですよ私は。だってね、だってさ。みんなよく考えてみてください。

貴重品を預け、椅子の上に寝かされ、目隠しをされ、髪の毛を洗ってもらう。それで、色々な情報提供もしてくれてね、髪の毛を整えてくれて、素敵なフォルムに仕上げてくださる。

頭洗う時に、目隠しされるでしょ。
あの時もしかしたら、もしかして、何かされる可能性だって、もしかしたらあるかもしれないんですよ。可能性としてはもちろん、ものすごく低いというのも分かっています。でも確か、そういう映画があって、すごく怖かったんです私。
それを思い出してたら、美容院で髪を切るという事は、ものすごい信頼関係がないと絶対成り立ってないんだ。って気がついたんですねぇ。今日。

(ちなみに、今のお店では、タオルの目隠しは、ないのです!)

だいたい、私みたいな人間に対しても、初回から「中田さんって、変わってますよ、いい意味で、ですよ?笑 。 うん、変な人ってやっぱり覚えやすいですし。いいと思いますよ。」と言いながら、こちらのことを受け流してくれてですね。

初対面で私を変だと言いながら、会話を上手くやってくれているこのお兄さんは、きっと、いい人です。笑

私が変になる理由というのは、まだ慣れなくてテンパってるから、人見知りな私は、ちぐはぐなこと言ったり、会話の集中力が散漫になってしまったり、自分の世界に閉じこもって一人でニヤニヤしたりして、そんな調子なわけなのですよ。笑

こう、妖しい人間にもへっちゃらそうで、でもこう何回も顔を合わせていたら飽きるでしょうに、それでも、さすが、
来店3回目でも、楽しそうに仕事をしてくれているわけです。やはり、達人なのでしょう。笑。

いやはや、なんとも有難いのです。



そんなことをつぶやきながら、
私は、歌い手友達のほりちえちゃんと一緒に、
共通のお友達、吉野さわこちゃんの出産祝いに行ってきた。


赤ちゃん。
産まれて1ヶ月くらいしか経ってなくって。すっごぉく、すっごぉく、ちいさくって、とってもとってもね、かわいくって。だきしめたい!って想うんだけど、ちいさな身体。ギュッとは、抱きしめられなくて。遠慮がちに、抱っこ。させてもらった。

見ていて、ぜーんぜん、飽きなくて。
表情もコロコロコロコロ変わるし、面白いよ、ほんと。命って、神秘的。
つまりは、私たち大人だって、神秘的なことで成り立ってる。産まれたんだよなぁ、、、私たちもおんなじように。

こーんなちいさな、赤ちゃんだったんだよ。みーんな、おんなじ赤ちゃんだったんだよ。プニプニしてて、泣くしかできなくて、甘えてばかりの赤ちゃんだったんだよねぇ、

大きくなったなぁ。私たちも。
まだまだ大きくなるのかぁ。生きるのかぁ。いろーんなこと、あるぞぉ、これから、どんどんいろーんなことが、巻き起こる。

それは、母親になった、さわこちゃんも同じく、赤ちゃんと一緒に、人生をグルグルと巻き込まれながら、巻き込みながら、巻き起こる出来事を「家族」という絆で乗り越えていくんだ。

さわこちゃんは、一個年下なんだけど、私なんかより、精神的に大人で、何事にもどっしりと構えてて、江戸っ子で、すごくかっこいい子なんです。

今日も、ママになっても何も変わらず、どっしりと赤ちゃんに対応してて、凄いなぁーって感心しちゃいました。


私も、数年前まで、すっごく赤ちゃん欲しい!!赤ちゃんと生きていきたい!!産みたい!!という衝動のようなものに、駆られていたんだけど、今は、何故かそうでもなくて。(30歳超えると、みんなそうなるみたいね)

私はまだ、自分が甘えてばかりの子供だから、親になったり、嫁になったりするのは、ちょっとまだ先になりそう。

それがいいと、思ったんです。


ほりちえちゃんと私は、現状同じような状況なので、よく、意気投合しています、笑っ。恋愛より、落ち着きたいし、安心して平常心で暮らしたいよねぇ…みたいな、笑。

そう言えば、昔、かなりの歳上のおじさんばかりに結婚を迫られる時期が、お互い重なった時もあって、その時もお互いに悩みを打ち明けあって励ましあってたっけ、笑。

わたしは、そういう嫌なことから逃げたかったんだなぁ…と、振り返ると、思ったりする。


夜に会った
実の母親からは、また自衛隊との結婚を懇願されちゃったけど。笑

母の話を聞くとそれをしろという理由が酷いから、私はどこかに売られるのか?。と、心配になるし、結構、お見合いしろって言われるのは、心底、凹む。
周りの友達からも、"理由が酷い"って、可哀想がられる。母親は、わりと軽い考えみたいだけどもねぇ。

結婚するってことより、結婚相手見つけるぞってことより、人生満たされる瞬間がある今の生活は、例え私の言うことが夢見がちで、理想主義的だとしても、焦って誰かを傷つけたり傷ついたり、そうやってしんどくなるより、今の独りに、集中していたいんだよ。


今は、そうしていたいんだよぉ。。


それに唯一の存在っていうものは、
なかなか大事な話。


大切にしたいのよ。私は。


っというわけで、きょうは、いろーんなことがあって、たのしかったぁよ。
母とは、色々あるけど、美味しいお料理食べて一緒に「美味しいねぇ、やわらかいねぇ、美味しいねぇ」って幸せな気持ちを共有したりもできたし、

あーあ、「家族」って

ほーんとに、面倒で、不思議で、愛おしい距離感ですねぇ。


それも大事にしなくっちゃ。


美味しかったお料理写真で、
good night。