好きなものがにてるから


今朝。いつもより早くおきたから、いつもより、のんびり家を出た。いつもより、のんびり家を出て、定期を買って、駅のホームまでのんびり歩いて。乗れそうな電車にあえて乗らずに、ぼーっと。次の電車を待っていた。分かるだろうけど、のんびりしていたのは、時間的にのんびりできる余裕があったからだけれども、それにしても、ゆっくりした朝だった。

なんとなく最近、張りつめてビシッと生きてきてて、一応、身だしなみとかも気にかけて、ダラダラしないように朝も歩いていたわけで、そんなの疲れたから、やめてみることにしてる今。それで今日は、特に人に会わないで、帰る気満々だし、ひっそり働いてひっそり帰ろ。と思って、自分に対するいろいろなことを もうそれこそ、絵に描いたような『テキトー』な感じで、家を出てきた。

そんな日に限って、人は人に偶然にも巡り合ったりするものです。

今日は、ぼーっと、電車を待っているホームの上で、突然『ナカタさ〜ん!ナカタさ〜ん!』と言って、隣りで手を振っている女性がいるではないですか。さっきから言っているように、わたしはかなり、ぼーっとした格好で、ぼーっとしていたわけですから、出来ることなら『これは、あなたの知るナカタさんじゃありませんよぉ。』となりたかったです(笑

だけども、あらま!よく見てみると、今度ご一緒に歌い合いっこしてくださる『まやさん』だ。まやさんは、三鷹で古本屋さんを開いてらっしゃって、お子さんもいて、歌も歌えるし、声も最高なんでございますよ。そんなまやさんが、私を見つけてくださったのだから、うれしいな、うれしいな〜♫ となりまして、耳にしていたイヤホンを外して、いよいよわたしは、『あなたの知るナカタさんです!』という気分で、新しい顔を付けたアンパンマンのような心持ちで、ご挨拶をしました。

ふたりとも、うきうきした感じになって、大好きな西荻窪のお話や、歌い手さんのお話やら、わたしがお裁縫が苦手だというお話やら、今度飲みましょう〜というお話をゆったりとして、素敵な電車時間になりまして。まやさんは、わたしを駅のホームで見つけた時、『神様ありがとうぅ〜っ』っと、思ってくださったそうです。なんとまぁ、ありがたき幸せなそのお気持ちに、対して、わたしのみすぼらしい風貌。あわわ、あわわ。かたじけない。

でも。ほんとうに、うれしかったなぁ。
出会う人とは、ぼーっとしてても、また出会うものなのだ。

好きなものが似ているからかもしれないですね、そんなことを想った朝でした。


そうだ。わたしも、神様ありがとうございます〜。がんばって、まだまだ、のんびりと生きますよ〜ん。

えへへ


- 会 -