自分の楽曲について



最近。

歌い手友達の原名蕗子ちゃんに、「【バイバイ】は、凄い曲だよ!」と、言ってもらえて、誕生日前夜には、その曲のカヴァーも聴かせてくれた。


グロ系の作品を撮る映画監督で、お友達の佐々木勝己くんにも、「【バイバイ】っていう曲が好き。」と言ってもらえてて。


女優で歌い手の椎名琴音ちゃんからも、ある日「今、【バイバイ】聴いてるよ」と連絡きて、嬉しかったり。


衣装の片岡香織ちゃんにも「【バイバイ】が好き」って感想もらえて嬉しかったんだ。



中田真由美の楽曲【バイバイ】は、意外にも人気かもしれない、ということに、気が付き始めた。

あの曲については、「私は、この曲は、嫌いになりました」とライブでも言ってしまったように、自分で作った作品のことを嫌いとは、あまり思わない自分でありながら、やはり、これは悲しすぎるのと、自分の性格がとてもリアルに滲み出てしまっている感じが、とても恥ずかしく感じられる。


そう、若かりし時に作った作品で、大層、生々しく写しこまれたようなもので。今の自分には、NGだけど、案外こういう感情的なものの方が人は、聴きやすいのかもしれない。。


でも、素直な気持ちが言えなくて、その場を自ら去ってしまう。そんな臆病者のストーリーは、人生で何度も経験しているため、何だかもう、歌うまでもなく、と言うかもう、楽曲にせっかく癒えた傷のカサブタ剥がされて、また苦しい気持ちになっては、困るという歌い手としては、とてつもなく身勝手な理由で。

自分が、とても元気な時じゃないと、歌えない、難しい繊細な歌という感じなのです。


でも、歌う側のことなどは、みんなは深くまで知らなくていいはずだし、言わなければ気づかれずに済む場合がほとんどかもしれないけど。多分、ライブの時には、私はより嘘がつけなくなるし。

かと言って悲しい時に、悲しい自分を「わざわざ歌として」他人に表現することは、私の中ではつまらない事だと思っているし、それは特に歌としてステージ上ですることでは無いと、私の場合は思っているから、きちんと自分の状態に気を遣える元気な時じゃないと、やはり、歌えないから、厄介で、嫌いと思い始めていたのです。

封印するつもりで、レコーディングの際にも、録音する楽曲とは考えていなかった。楽曲リストにタイトルすら浮かばなかったものね。


でも、私にそんな扱いを受けている楽曲【バイバイ】が、聴き手には心地よさを感じてもらえていることを知り、改めてこの曲についてをここ数ヶ月考えている。


まず、封印は、やめようと思う。


あとは、私生活でバイバイは、しないように頑張ろうと思う。笑

自分のわがままを聞いてくれる人を苦しめたくないから、長居出来ずに、離れようとしちゃうんだよね。今日観た映画【しわ】のストーリーにも、そういう理由で家族から離れてしまうお祖母さんが登場したけど、投影しちゃったものね。

きっと、そんなふうに気をつかっちゃいけないんだろうなぁと思ってる。



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「バイバイ」
詞・曲 中田真由美


唇を重ねて何も話さないで
こうしてるのが好きだよ
何も話さないで

鼓動 リズム 時計の針 今どこ?
あと どのくらい?

不意に我に返る 帰らなくっちゃ 
「また会おうね?」

陽が沈む空 静かに見ながら
気づかれぬよう 手を繋ごう
だけど何故だろう 涙が流れる
ずっとここにいたい
でも ダメなんだ…


わがままを言わせて?
でも言う事は聞かないで
こうしてるのが好きだよ?
でも言う事は聞いちゃダメだよ

帰らなくっちゃ
ずっと遠くへ行かなくちゃ

バイバイ


陽が沈む空 静かに見ながら
気づかれぬよう 手を繋ごう
だけど何故だろう 涙が流れる
ずっとここにいたい
でも 行かなくちゃ

陽が沈む空 静かに見ながら
気づかれぬよう 手を繋ごう
だけど何故だろう 涙が流れる
ずっとここにいたい
ここにいたい
ここにいたい

でも ダメなんだ…


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んー。切ないね。

本当は、また会いたいんじゃなくて、
「ここにいたい」が正解なのよ。


素直が一番です。


ちゃんちゃん。