ひとりもいいもんだ。




なんだか、今日は、とても快調で、気分が朝から良かった。

体重計は、理想の数字を見せてくれたし、お肌もスベスベで、お化粧もいつもちょっぴりとしかしないけど、そんな私でも、バッチリだ。って想う瞬間が極稀にあったりする。それが今日だった。

天気も良かったし、なんてったって、今日の髪型は、完璧だったのだ。毎日、同じように洗って、同じように乾かしているのにも関わらず、不思議といつだって同じ形になってくれない。その忌まわしい自分の髪の毛が、今日は、「文句無し!」「イカしてる!」なんて鏡に声をかけてしまうほど、美しく決まった。


女として、こんなに素敵なデート日和は、もう二度と来ないのではないだろうか。と思いながら、そもそも、デートの約束など埋まっていないわけで、私の足は、地下を潜ってから、オフィス街へと向かう。

いつもより、健康的な足の踏み出し方。いつもより、音楽が心臓まで届いてくれているような幸せ感。いつもより、いい仕事ができるかも!なんて、ウキウキしながら、いつものコンビニで、いつものお昼ご飯を買う。

すると、いつも目に入らない雑誌コーナーを通り過ぎるところで、突然私の足は止まり。まるで名前を呼びかけられたかのように、振り返ると、目に飛び込んできた雑誌があった。

また、私の勝手なアンテナが発動していたのだろうなぁ、と思いながら、その雑誌を手に取る。


大好きなモデルさん:菊池亜希子さんが載っている。そして、その後やっと表紙のタイトルを読む…



「東京ひとりガイド」



…。


その瞬間、思わず笑ってしまった。
東京で独りを感じるこの瞬間に、トドメの一撃をくらったのだった。乙女撃沈、笑

しかしながら、この本の内容は、とてもとても面白い、興味深いお店がたくさん載っている。独りじゃなくても、かなり楽しめるだろうと思う。

ま。

いい場所は、何人で行っても、いい場所に違いない。ひとまず、自分ひとりで探索してこよう。よーし!


こうして、中田真由美は、また新しい道を開拓するのである。



今後のお散歩に乞うご期待だ。